9月11日に軟卵を産んだ。
異常呼吸の悪化も同時に見られていた。
排卵が止まるように、体重も減るようにと、9月7日から飼料コントロール(日に50~60gを少しずつ減らし20gまで落とす)をしていた。
しかし、飼料を減らしたにも関わらず、体重は減らなかった。
先週半ばくらいから、朝起きた時に与える10gばかりの餌が、昼になってもそのうに留まっているようになった。
午後に与える10gの餌も、翌朝食滞するようになった。
気にはなっていたけど、糞も正常だし動きも悪くなかった。
それが、26日になって急に糞が出辛くなった。
朝、寝床には大豆大の糞が5,6個があったが、それを最後に現在まで固形糞を殆ど確認出来なくなった。
そして、今日になっても26日に食べた餌がそのうに滞留したままだ。
27日からは何も食べなくなってしまった。
急に糞が出なくなった26日はとても体調が悪く、歩くのも大儀そうでケージの寝床で一日中休んでいた。
異常卵がお腹にあり、それがピユッチを苦しめているのだろうか?
軟卵ながらも産んでいたのに、飼料を減らしたことで、バランスが崩れたのだろうか。
色々考えたが、答えは出ない。
27日にいつもお世話になっている獣医さんに時間を作って頂いて、スカイプで相談した。
私が与えている濃厚飼料は栄養素がかなり不足していること。(成分表を確認してもらっていた)
成分表示もいい加減で、15年もこれを与えていたのにと、ショックを受けた。
おそらく鶏たちは野外で足らない栄養素を補っていたんでしょうとも言われた。
そういえば、我が家のコッコたちは野菜や果物や虫以外に、土も食べていた。
何故、土を食べるのか分からなかったけど、ミネラルが不足してたんだと納得した。
配合飼料における炭水化物は6割が基準で、それを越えると肥満や病気の原因になるらしい。
一般的にそれが守られていないケースが多いという。
もし、鶏にカロリーコントロールをさせたかったら、濃厚飼料の割合を多くすればいいと言われた。
それだけで、栄養剤としても使えるらしい。
肥満は呼吸状態について直接的な悪化要因となるということだった。
腹内容積を内臓脂肪が占めると、腸の間や胸下部を広くして気嚢を圧迫するようになること。
脂肪以外に腹内に腫瘍などが形成された場合も、同じように気嚢を圧迫すること。
気嚢が圧迫されると、必要な空気の流入スペースが無くなるので、呼吸がきつくなるということ。
そしてその状態が続くと、慢性的な酸素不足になってくるので、心臓が酸素を送るために激しく血液を回すようになり、心臓肥大になったり血圧も高くなるということ。
血液やリンパの循環にも支障をきたしてくるので、あちこちの不具合に繋がっていくことなど。
肥満の怖さを今更ながら認識出来た。
ピユッチの不調の原因は分からないけど、不安定な産卵、異常卵を産む、努力呼吸という前兆があって、その後卵巣癌という症例がいくつかあったそうだ。
獣医さんは以前、そういう症状があった高齢の雌鶏さんの献体を受けたことがあったという。
飼い主さんが亡くなった原因を知りたいというので、先生が解剖した結果、大きな卵巣癌が見つかったという。
その子はガリガリになるまで痩せ細り、内臓はスポンジのようにスカスカになっていたそうだ。
先生はよくこんな状態で生きていたと驚かれていた。
きっと、最後まで飼い主さんが大事に大事にお世話されていたのだろう。
話を聞いて、悲しくなったけど、その雌鶏さんは幸せだったのだろうなと思った。
雌鶏さんの卵巣癌はとても多いという。
卵を産む為に改良されてきたとはいえ、悲しい現実である。
ピユッチは今後どうなっていくか分からない。
不安で堪らなくなるけど、傍でしっかりと支えていきたいと思う。
昨日と今日は少し動くようになった。
ずっと、部屋で休んでいるのだが、時々外に出たがる。
昨日と今日は涼しく、少し体が楽だろうか。
ピユッチは外の景色がよく似合う。
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